武蔵

■ケタ違いの増殖力


左:MU-34 / 右:Tifway

速く拡がれば、早く使える。

武蔵は春の芽立ち、成長とも非常に速く、ティフトン419の約3倍、ノシバの約160倍の増殖率を有しています。


10月 ストロン 伸長記録

■ノシバより芽立ちが早い

バミューダの常識を覆す、早い芽立ち

通常、標高650mの高冷地にある当社試験圃において、ノシバは5月10日〜15日に芽を出すのが通例です。防寒保護を要するティフトン419などはさらに1週間程度遅れます。「武蔵」は4月20日には露地で確実に芽を出します。このことはバミューダグラスの概念を根底から変える、型破りの特性といえます。

■耐寒性が強い

ティフトン419が越冬できない寒冷地において、越冬し、芽を出すことが可能です。

当試験地(広島県神石高原町)の温量指数は82で、越冬ピークの低温は−9℃です。防寒保護をしないティフトン419などは殆ど越冬不可能であり、稀に地下部が残って芽を出すこともありますが、地上部は完全に枯れます。春とはいえ、当地方の2008年4月中旬気温は日平均10.6℃で、日最高21.2℃、最低−0.1℃でした。「武蔵」はそんな生育環境で芽を出す真の耐寒性バミューダグラスです。

■葉色が非常に濃い

肥料要求度の高いティフトン芝に比べ、肥料を節約できます。

武蔵は、最も濃緑色のバミューダグラス品種の一つで美しい濃緑色を呈します。葉色の濃緑は肥培管理によって変化するため、無肥料の環境下で比較することで特性が明らかとなります。調査の結果、「武蔵」の濃緑は寒地型芝草のケンタッキーブルーグラス並みで、ティフトン419に比べ20%以上濃い緑色を有しています。

■最強のかんばつ抵抗性

ノシバが枯れ始めても、武蔵は青々と維持できます。

当社栽培圃場は広島県の東北部に位置し、もともと降雨量の少ない地域ですが、2008年夏に至って7月2日に数ミリの降雨があった後、35℃を超える猛暑続きで降雨量はゼロ、8月19日午後小雨のあと、8月22日夜数ミリの降雨があるまで50日間、そのほとんどが猛暑日であったため、付近のゴルフコースのノシバでさえまだらに枯れ始めるほどで、地域は空前の大旱魃となりました。 ここで新植の「武蔵」は図らずも耐乾性の試験を余儀なくされたわけですが、上記写真(7月28日撮影)の通り生き生きと成育を続け、注目すべきその耐乾性の強さを実証しました。

■穂が出ない

花粉の飛散がなく、刈込み回数の削減が可能です。

ティフトンに比べ、穂がほとんど出ません(全く出ない場合もある)。従って、穂が頻発して穂だけを刈り落とす「穂刈り」が不要です。冬の休眠期の色も他品種に比べ美しい暖色を呈します。

改良バミューダグラス(ティフトン系品種)は、長雨や機械の故障等で刈り込みが遅れた場合に“軸刈り(スキャルピング又は茎刈りともいう)”のリスクが非常に高い芝です。軸刈りした芝は、芝地全体を瞬く間に茶白色と化します。葉部分を全て切り取ってしまうので、芝生の美観を損ねるだけでなく、雑草の侵入を早めたり、芝生の勢いを急速に衰退させます。この軸刈りを防ぐため、ティフトン芝は日常的に頻繁な刈り込みを要す。武蔵は、地際の低い部分で緻密な葉を密集させるため、芝刈りを少なめにしても、軸刈りが非常に少ないという特長を有します。

■ティフトンより優れた耐陰性

バミューダグラスの中で最も耐陰性の優れた品種の一つです。

光が不足する環境(日陰地)においては、全てのバミューダグラス(ティフトン芝含む)は徒長気味の生育をします。ティフトン419に比較して優れた耐陰性を有すため、サッカースタジアム、木陰など多い公園でティフトン芝に代わる品種として期待されます。

■抜群のクッション性

最高のクッション性は子供達やアスリートに最高の環境を提供します。

武蔵は、非常に葉密度が高く、緻密なじゅうたん状のターフをつくります。ティフトンに比べ葉が非常に多く、日本芝並みのクッション性を有します。校庭の芝生やスポーツターフ(ボールの乗りが非常に良く、サッカー、ラグビー、野球等の球技用の芝生に特に適しています。

■緑葉期間について

当地域(広島県東北部)の場合

ノシバ(日本芝)5月10日〜10月20日(約160日)
武蔵4月20日〜11月20日(約210日)

春期芽立ちが20日早く、褪色が30日延長され年間約50日の緑葉期間が増します。

二期作と葉色期間

■2008年11月4日の武蔵の状況

■2008年11月4日
付近のゴルフコースのノシバはほぼ完全な枯れ色である。